置き土産
07
2026 01
CHOFU
置き土産
こんばんは、イシタカです。
今日は昨年に置いてきた話を一つ。
時は遡り2025年12月31日、自分はその年の外岩での目標課題を登るために一人瑞牆にいた。

突然だが、自分のクライミングはグレードへの拘りがさほど大きくない。
登りたい課題を登りたいように登る、一番ストレスのない登攀をしてきた。
勿論外岩に行くと「初段1本は登りたいなぁ」というざっくりとしたその日の目標はあるものの、自分の最高グレードを上げたいというグレードの更新においては今一つ積極的ではない。
そんな自分がどうしても2025年に達成したかった目標が「最高グレードの更新、3段を登る事」だった。
理由としては、遠くの外岩にも通える環境が整ってきてやりたい課題を打ち込めるようになった事。
そして、強度の高い課題を沢山登れるのはこれからのクライミング人生を逆算しても今しかないという事。
ここら辺が大きな理由になっていた。

前回ナイトで感触が良かったので、勿論落とす気で、気持ちよく年を越せるつもりでいた。
10トライ程して次のトライ辺りで登れそうな雰囲気が出てきたところで目についた、指先から噴き出す赤い血。
「おわったーーー」
裂けていた。
ダメ元でテーピングを巻いて登ってみるが、ホールディングをすると間から血が滲んで全く持てない。
こうして1時間も経たずにその年の目標が潰えて思わず天を仰ぐ。

しかし思い出した。
府中店2Fで毎月開催のセルフジャッジコンペ、B-SCORE。
毎日のように挑戦しては跳ね返されても、指皮が削れ過ぎて赤くなってもまた向き合い続ける常連さん達の姿。
自分より圧倒的に年上でクライミング歴が浅くても今の自分を越えようと奮闘する姿勢・・・。
結果として自分は敗退したが、気持ちを絶やさずに、頑張っている皆の姿を思い出しながら
今月また、昨年の自分による今の自分への置き土産を取りに行こうと思う。
その時はきっと、ようやく自分の中の2026年が始まるであろう。

おしまい。
2026/01/07 21:36 | ウエストロック調布店



















